込江保次税理士事務所■横浜市栄区・鎌倉市大船

2005年09月17日の記事

2005年9月17日(土) 00:08

自動車のリサイクル料金の経理処理方法

今年1月から施行されました自動車リサイクル法により、新規に自動車を購入する場合や既にお持ちならば今年以後の最初の車検の際に、その車種や年式・装備などに応じたリサイクル料金を負担しなければならないことになりました。

個人利用の場合であれば支払うだけなのですが、業務用で利用している場合にはその経理処理は少し面倒ですので、ここにまとめましたのでご参考にしてください。

実際のリサイクル料金はかなり細かく設定されておりますので、説明を簡単にするために私が現在所有している車の現行車種を例にしますと、ディーラーサイトの価格表によれば負担しなければならないリサイクル料金は次のようになっております。
リサイクル預託金
シュレッダーダスト料金 4,620円
エアバッグ類料金 2,250円
フロン類料金 2,100円
情報管理料金 130円
資金管理料金 380円
合計 9,480円
自動車メーカー等各社のリサイクル料金に関するサイト一覧

支払い金額は9,480円なのですが、この内支払い時に経費(勘定科目:「支払手数料」など)となるのは資金管理料金380円だけで、リサイクル預託金は文字通り「預託」であるために「仮払金」などの科目にて資産として計上をして、その車を売却や廃棄などした際に初めて経費として処理することになります。

貸借対照表にこんな半端な「仮払金」の金額がずっと残っているのも、あまり気持ちが良いものではありません。更に車種の異なる複数台の車を所有している場合には、どの車のリサイクル預託金がいくらなのかを別途管理しておきませんと、いざ経費処理をする際に何年も前の帳簿を探さなくてはならないことになります。

運送業など多くの車を所有している場合や中古自動車の販売をされている場合には、一覧表にしてコンピュータ管理するなど車両管理台帳を作成されるのが良いと思います。

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